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産科・婦人科 ピル外来や更年期障害 不妊症治療【吉野町レディースクリニック】 


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診療内容
(1)婦人科一般
(2)がん検診
(3)子宮筋腫・卵巣嚢腫などの経過観察
(4)妊娠経過観察
(5)避妊相談
(6)OC外来
(7)性感染症(STD)
(8)不妊症
(9)更年期障害
(10)月経前緊張症
(11)ブライダルチェック
(12)その他

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添付資料 左のPDF画像をクリックするとファイルが開きますので印刷ボタンを押すと『基礎体温表』を印刷出来ます。

(1)婦人科一般
次のような症状のとき良くある疾患は

おりもの(帯下)が多くなった
カンジダ・トリコモナス・クラミジア・細菌感染などでおこります。まれに頚部腫瘍でも水のようなおりものが多量に出ます。

外陰部のかゆみ(掻痒感)・痛み
おりものを伴うことが多くカンジダ・トリコモナス・クラミジア・細菌感染などでかゆみがでます。単純ヘルペスというウイルスでは痛みが強く、発熱することもあります。

外陰部の腫れ・できもの
バルトリン腺嚢腫やコンジローマなど。

月経の異常
月経が来ない(無月経)
妊娠によるものは除き、卵巣機能不全 下垂体機能異常 高プロラクチン血症 甲状腺機能異常 多嚢胞性卵巣 染色体異常など。

月経の間隔が短い(頻発月経)
無排卵やホルモン調節の異常 子宮筋腫など。

月経の間隔が長い(稀発月経)
無排卵やホルモン調節の異常など。

月経の量が多い (過多月経)
子宮筋腫や子宮内膜症などの典型的な症状です。ホルモン調節異常でも起こります。

月経の量が少ない(過少月経)
ホルモン調節異常 子宮内の癒着など。

月経前緊張症
月経の前になると調子が悪くなるなど。

月経痛
子宮内膜症、子宮筋腫が代表的な疾患です。

不正出血
月経時以外の性器出血を言います。膣炎や排卵時期に見られる事もありますが、年齢により子宮癌などの検査が必要な場合があります。

性交時の出血
腟部びらん 腟炎 ポリープ 子宮癌など。

性交時の痛み
子宮内膜症 子宮周囲の炎症 卵巣出血など。

下腹部痛
子宮内膜症 子宮周囲の炎症 排卵時 腹腔内出血 卵巣腫瘍や腫瘍がねじれることによっても痛みが出ます。

腹部のはり感・しこりを触れる
子宮筋腫 卵巣腫瘍など。

尿の異常(頻尿・残尿感・血尿・排尿痛)
膀胱炎・更年期障害など。

更年期障害

腟のあたりに何か触れる・何か下がってきたように感じる
子宮や膀胱・直腸壁の下垂によってこのような症状が出ます。

腰痛
子宮内膜症や子宮筋腫で腰痛が出ることがあります。

乳房に痛み・しこりを触れる
乳腺の炎症や良性・悪性の腫瘍。

乳汁が出る
高プロラクチン血症 乳腺症 乳癌など。

(2)がん検診
婦人科領域のがんは 1.子宮頚癌 2.子宮体部癌(子宮内膜癌)  3.卵巣癌でほぼ大部分を占めます。4.乳癌は外科医と婦人科医が診断治療にかかわっています。
1.子宮頚癌
子宮頚部に発生します。初期の段階では症状はほとんどありません。頚癌は癌の前段階である異形成上皮を経て癌になるといわれています。この段階で関係しているのがHPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれるウイルスです。HPVはどこにでもいるウイルスで性交渉によって感染します。普通、HPVは感染が起こっても短期間で自然に消失しますが、ウイルスの型や感染者の免疫反応によって持続感染し、癌化するといわれております。最近、子宮頚癌の若年化が起こっています。これは、性交開始年齢の若年化によりウイルス感染の若年化が起こり、進行癌の若年化につながっています。性交経験のある女性は年齢を問わず、子宮頚癌検査は受ける必要があります。横浜市の子宮がん検診も平成17年より20歳以上の方が受けられるようになりました。子宮頚癌検査はほとんど痛みもなく、数分で終了します。

2.子宮体部癌(子宮内膜癌)
子宮体部癌は罹患年齢のピークは50歳代の更年期前後です。最近、増加傾向にあります。更年期前後の時期に多いため、月経と不正出血との区別が難しく来院時期が遅くなることもあります。症状は不正性器出血ですが、まったく出血を認めないこともあります。検査は子宮腔に採取する器具を挿入して細胞、または組織を採り診断します。この時、軽度の腹痛とその後に少量の性器出血がしばらく続くことがあります。
子宮体部癌検査は、未産婦の方や高齢の方、子宮筋腫などがある方などの場合、子宮腔内に器具を挿入困難なため、出来ない場合もあります。このような場合は、閉経後の方では超音波装置で子宮内膜の厚み計測することによりそのリスクを推測することが出来ます。

3.卵巣癌
 婦人科領域で最も早期発見が困難ながんです。最近増える傾向にあります。なぜ病気の早い段階での発見がほかの婦人がんに比べ少ないか? それにはいくつかの理由があります。まず、@自覚症状が発現し難いことです。卵巣はお腹の中にある臓器で、子宮と異なり直接体外と通じていません。ですから、卵巣に病変が出来ても出血などの症状は出ません。また、卵巣は左右一対あり腸などと違って生命維持に必要な臓器でないのも早期に症状が出にくいひとつの理由です。A子宮頚癌・体部癌のように直接細胞や組織を採取して癌を診断することが出来ないこと B卵巣癌の自然経過がよくわかっていない。すなわち、子宮癌に関しては進行癌になるまで、前癌段階、初期癌と何年もかかって進行するのが普通ですが、ある種の卵巣癌の場合、ほとんど何もなかった状態から数ヶ月で余命数ヶ月の進行した癌になるとものがあるといわれています。このような癌の場合、いかなる手段を用いても早期発見は不可能です。
しかし、ある種の卵巣癌はかなり長い期間、初期の状態に留まっているものや比較的悪性度が低い卵巣癌(境界悪性)もあります。また、良性の卵巣嚢腫がある時期に悪性に転化することもあると考えられています。特に更年期をすぎての卵巣嚢腫は、悪性化に気を付ける必要があり、定期的な検診が必要です。
卵巣癌検診は超音波検査を行います。必要応じて腫瘍マーカーやMRIをおこないます。

4.乳癌
 乳癌は食生活の欧米化にともない日本でも増加しています。しかし、自分で最も発見しやすい癌でもあります。乳房の大きさや年齢、その他の条件にもよりますが月経直後などの時期に自己触診により、乳房のしこりを訴えとして来院され、精査により乳癌であった例もしばしば見られます。1cm以下のしこりは触診で触れない場合が多く、乳癌検診はその段階で癌を見つけることを目的にしています。触診以外に検診でおこなわれるのはマンモグラフィ、超音波検査です。マンモグラフィはX腺撮影でフィルムに写る腫瘤像や乳癌特有の石灰化を見つけることにより、また超音波は腫瘤像などにより早期の乳癌を発見しようとするものです。
 横浜市の乳癌検診は、触診とマンモグラフィがペアとなって40歳以上の方が対象となっています。

横浜市子宮がん検診 20歳以上のかた 2年に1回
              頚癌検査    1360円
              頚癌+体癌    2620円
横浜市乳癌検診    40歳以上のかた 2年に1回
              乳癌検診 1370円

(3)子宮筋腫・卵巣嚢腫などの経過観察
子宮筋腫は子宮の筋肉からできる良性腫瘍のことです。30歳以上の女性で5人に1人くらいの割合で子宮筋腫があるといわれております。しかしすべてのかたが治療の対象になるわけではありません。
子宮筋腫の症状は月経の量が多い(過多月経)、月経痛(月経困難症)、不正出血、貧血、膀胱圧迫症状(頻尿など)、不妊が主な症状です。これらの症状は筋腫のできている子宮の場所によって大きく異なります。
子宮の内腔に突出するようにできるもの(粘膜下筋腫)は症状が強く、小さいものでも過多月経や月経痛などの症状が強く出ます。逆に腹腔側にできる(漿膜下筋腫)はかなり大きいものでも症状がほとんどないものも多く見られます。その中間に位置するものが筋層内筋腫です。
治療の対象となるのは

1. 症状が強い場合
2. 筋腫が大きい場合(手拳大以上)
3. 悪性が疑われる場合
4. 不妊症の原因と考えられるもの

治療は
1.対症療法 症状によって月経時痛には鎮痛剤、貧血には鉄剤など。
2.薬剤により閉経状態にする  子宮筋腫は卵巣からでる卵胞ホルモン (エストロゲン)により発育すると言われており、薬剤により卵巣からこのホルモンを出なくする治療。
3.手術療法 子宮全摘術−出産の希望がない、筋腫だけを取ることが困難 悪性の可能性ある場合 筋腫核出術−将来、出産の希望、可能性がある方、不妊症の方 腟からの手術−筋腫分娩、粘膜下筋腫。
5.UAE 子宮に行く動脈を閉塞させて筋腫を小さくする。
6.FUS 超音波で筋腫に熱し筋腫を小さくする。

5.6.は保険適応外
子宮筋腫は閉経までは卵巣より分泌されるエストロゲンにより徐々に大きくなる可能性があります。卵巣は生理的にもある程度の大きさに腫れることがありますが、病的なものでなければ小さくなります。卵巣の腫れが長い期間ある場合や徐々に大きくなっている場合は定期的に超音波やMRI・腫瘍マーカーなどで経過観察することが必要です。また、更年期を過ぎても悪性化する事がありますので注意が必要です。

(4)妊娠経過観察
当院では分娩は行っておりませんが、里帰り分娩の方などを対象に妊婦健診を行っております。現在、分娩を行う施設は年々減少傾向にあり妊娠週数によっては分娩を断られるケースが増えております。ですから妊娠の初期の時点で希望される分娩施設を決められ、なるべく早い時期に分娩予約されることをお勧めします。分娩施設が決まらない場合、情報はお伝えしますが、ご希望の施設をご紹介できるとは限りません。
妊娠中に将来、起こりうることを予測することはほとんど不可能です。一見順調だと思われても、性器出血があったり、切迫流産や切迫早産になり入院管理が必要になることもあります。緊急の場合、お近くであれば予約された分娩施設を受診していただければよいのですが、分娩施設が遠方の場合、緊急の場合に備えて、当院で経過観察されている患者様に対し緊急対応できる施設を前もって紹介させて頂いております。
当院では母親学級(mother class)は行っておりませんので、分娩施設か、保健所の母親学級を受けていただくようになります。妊婦健診は妊娠初期では4週間隔、24週以降は2週間隔、37週以降は毎週となりますが、妊娠30週前後で分娩施設に行かれるのが一般的です。

妊娠を確認する場合、最も早期に出る反応は尿による妊娠反応検査です。月経が28日から30日くらいで規則的な方の場合は、次の月経の予定日の数日前より反応が陽性になります。月経が1週間ぐらい遅れた時期に(妊娠4〜5週)超音波検査で子宮内に胎嚢と呼ばれる袋が見え始めます。この胎嚢は1日に1から1.5mm大きくなり、6週から7週になると胎嚢の中に胎児心臓の拍動が認められるようになります。その後、胎児は成長して大きくなり頭部、手、足などがはっきりしていきます。
この時期の胎児の発育は在胎日数に比例して大きくなるため頭頂から殿部までの長さ(CRL)を計ることにより正確に妊娠週数を知ることが出来ます。月経が不規則な方では最終月経開始日から妊娠週数を求めたのでは実際の分娩予定日と異なるため、CRLを妊娠10週以内に計測することにより分娩予定日の補正を行います。ですから、妊娠初期の超音波検査は重要です。

(5)避妊相談
現在国内で使用可能な避妊法は次のよう方法があります。
1.コンドーム(男性用、女性用)
2.IUD(避妊リング)
3.OC(経口避妊薬)
4.ペッサリー
5.殺精子剤
6.排卵日予測する方法(基礎体温法、オギノ式)
7.不妊手術(卵管結紮、精管結紮)
     
この中で最も使用頻度が高いのはコンドームです。コンドームは正しく使用すれば避妊効果も期待でき、また、性感染症の予防効果も高いため若年者や複数のパートナーがある場合の性交時には積極的に使用すべきであります。しかし、失敗例も多く、夫婦間などの避妊法としてはIUDやOCも考慮してはいいのでないでしょうか。
ペッサリー、殺精子剤、排卵日予測する方法は使用方法が難しかったり、効果が不確実なためほとんど使用されていません。不妊手術は、今後妊娠希望がない方で費用と外科的な処置に抵抗のない方には確実な避妊効果が期待できます。しかし、分娩後の卵管結紮は避妊効果が十分に得られないこともあります。
IUDは主に経産婦のかたの避妊に適しています。現在のIUDは銅線を巻いたものが多く、微量の銅が溶けることにより避妊効果を高めています。一度子宮内に挿入すると2年から5年そのまま使用することが出来ます。

緊急ピル(アフターピル、Emergency Pill)について
性交後72時間までは効果が期待できますが、できるだけ早く服用したほうが効果的です。しかし、避妊効果は大体75〜89%とされており100%ではありません。服用後3週間以上経っても月経がない場合は妊娠を疑う必要があります。
飲み方 薬を受け取られたらできるだけ早くまず2錠服用してください。その後、12時間後に残りの2錠を服用します。
副作用 最も多いものは嘔気、嘔吐です。そのほか不正性器出血、軽度の腹痛、頭痛などを認める場合があります。

(6)OC外来(低用量ピル)
低用量ピル(OC)Q&A

Q1 OCを始めるにはいろいろ検査を受けなければならないのですか?
A1 問診(お話をお聞きすること)血圧測定 体重測定だけで特に問題なければOCを服用していただけます。長期間服用される場合子宮癌検査や血液検査を定期的に受けられることをお勧めします。また、性感染症(STD)の予防効果はありませんので心配な方は検査を受ける必要があります。

Q2 費用は?
A2 費用は初診時5000円くらい(OC 1周期分込みですが、検査内容により変わります)、OC1シートにつき2500円です。

Q3 OCの副作用はどのようなものがありますか?
A3 OCでもっとも重篤な副作用は血液が血管内で固まり、凝血ができ、それが生命維持に重要な血管を詰らせることによって起こります。肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞などがあります。しかし、このような重大な副作用が起こる確率は喫煙しない健康な女性が服用する限り非常にまれです。次の表をご覧ください。

日常生活・行動 10万人の女性が1年間に死亡するリスク
OC服用時(健康な非喫煙者)
妊娠・出産
家庭内の事故
交通事故
喫煙 167

OC服用による死亡するリスクは妊娠や家庭内の事故、交通事故よりかなり少ないことになります。
このほか嘔気嘔吐、肝機能障害、乳房痛、頭痛、不正出血などが見られることがあります。

Q4 OCのメリット、デメリットは?
A4 OCは毎日服用しなければならないのが最大のデメリットかもしれません。もう一つ性感染症(STD)に対してコンドームに期待できる予防効果はありません。副作用についても少し気になるかもしれません。しかし、副作用はそれほど多いものではなく、きちんと服用すれば十分な避妊効果が得られます。月経痛も軽くなり、月経の量も少なくなります。にきびも良くなることが期待できます。また、月経の来る日が決まっているため予定が立てやすくなり、その予定日もOCの服用の仕方で早めたり、遅らせたりすることができます。

以下の疾患はOC服用により発生頻度が減少する(メリット)といわれております。
月経困難症 過多月経 子宮内膜症 貧血 良性乳房疾患 子宮外妊娠 機能性卵巣嚢胞 良性卵巣腫瘍 子宮体癌 卵巣癌 大腸癌 骨粗鬆症 尋常性ざ瘡(にきび) 関節リウマチ

Q5 OCを服用できないのはどのよう場合ですか?
A5 次のような方は副作用が現れやすいためOCを処方できません。

お産後6ヶ月未満で授乳中のかた
お産後21日未満(授乳してない)のかた
35歳以上で1日15本以上の喫煙者
高血圧症のかた
深部静脈血栓症や肺梗塞の既往・家族歴あるかた
高脂血症(一部)のかた
片頭痛(一部)のかた
乳がんの既往があるかた
糖尿病(一部)のかた
肝臓・胆道疾患のかた
抗結核剤・てんかんの薬飲まれているかた


(7)性感染症(STD)
性感染症(STD=sexually transmitted disease)
性行為により伝播する病気のことです。比較的簡単に治療できるものから、完全には病原体を死滅させることが困難なものまでさまざまです。STDで最も重要なことは予防です。特に女性は男性に比べSTDに罹りやすい特性があります。また、STDはいろいろな病原体によって起こりますが、ウイルス自体を死滅させる薬剤がないためAIDS,ヘルペス感染症、HPV感染症などのウイルスによるものは、根治治療がないのが現状です。このようなSTDはコンドームの適切な使用によって予防するしか方法はありません。

1.カンジダ感染症
婦人科では最も多い疾患の一つです。カンジダという真菌が腟内・外陰部で増殖して炎症を起こします。症状はかゆみ・白いチーズかす様(またはおから様)の帯下(おりもの)です。風邪を引いたときや抗生剤を服用した後になることもあります。妊娠中や糖尿病など免疫力が落ちている場合は繰り返すことがあります。治療は、腟錠やクリームを使用し7−10日くらいで治ります。

2.トリコモナス感染症
トリコモナスという原虫が腟などに炎症を起こします。黄色の悪臭を伴う帯下やかゆみが症状です。腟錠や内服薬で治療します。この場合、パートナーも同時に治療しないと再感染します。

3.クラミジア感染症
Chlamydia trachomatis という病原体の感染です。最近、10歳代の感染が増加しています。性行為で感染すると子宮の入り口である頚管と呼ばれる上皮で増殖し、卵管、腹腔内へ侵入します。症状は、帯下や腹痛を認めることがありますが、無症状のこともあります。しかし、無症状でも卵管や腹腔の炎症で子宮外妊娠になりやすい状態になったり、不妊症の原因になることがあります。最近では性習慣の変化により、女性ののどの奥の粘膜にクラミジアが感染・潜伏し、それが感染源になることがあります。治療は、内服薬を1回服用すれば病原体を死滅させることができます。病原体は死んでも卵管や腹腔に起こった変化を薬で元に戻すことはできません。クラミジアの検査は簡単にできますから心配な方は婦人科で検査を受け、早く治療を開始することが重要です。

4.淋菌感染症
淋菌の感染によります。男性では症状が出現しやすく受診されることが多いのですが、女性の場合は無症状のことも多く、感染源となることがあります。また、クラミジアと同様に咽頭に菌が潜在して感染源となることも多いといわれています。症状は膿様の帯下、腹痛などで不妊症の原因になることもあります。治療は静脈注射1回で完了する方法や内服薬を数日服用する方法があります。

5.ヘルペス感染症
単純ヘルペスというウイルスの感染により症状が出ます。性器にできるのは2型ヘルペスが多いのですが、口唇などにできた1型ヘルペスがoral sexなどで性器に感染することも多いといわれています。初感染でも症状が出ないこともありますが、最初の感染時は重症となります。性交後、3〜7日後に外陰部に多数の潰瘍ができ、強い痛みを伴います。また、発熱をみとめ、鼠径部のリンパ節の有痛性の腫脹を伴います。入院治療が必要となる場合もあります。まれに、脳炎を起こすこともあります。性器ヘルペスはいったん軽快しても、その後再発を繰り返すこともよくあります。治療は抗ウイルス薬の点滴・内服・塗布や、鎮痛剤の投与などの対症療法です。カンジダやトリコモナス、淋菌によるものとヘルペスのようなウイルスによるものとの決定的な違いは、現在の治療法でウイルスを完全に死滅させる薬はないということです。

6.ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染症
HPVに感染してもほとんどの場合、症状はありません。尖形コンジローマはHPV感染によりできる乳頭腫(いぼ)です。男性にはペニスに、女性では外陰部や腟内、子宮腟部にイボ状のできものができます。治療は電気メス、レーザー、液体窒素など使用したり、薬剤を塗布したりします。
最近、子宮頚癌のできる過程でHPVが深くかかわっていることが明らかになってきました。HPVにはいろいろな型があり、その中でもハイリスク群のウイルスに感染していると子宮頚癌になる確率が高いこともわかってきました。米国などではこのウイルスに対するワクチンが開発されています。

7.梅毒
トレポネーマという病原体が皮膚粘膜より進入することから始まります。感染後3週間くらいするとトレポネーマが進入して局所に硬結ができ、治療しなければ次第に病気が進行します。診断はほとんど血液検査でおこないます。梅毒の場合、ウイルス性のものとは違い注射や内服薬で病原体を死滅させることができます。

8.HIV感染(AIDS)
ウイルスが原因で、免疫機能が侵され、感染症や悪性腫瘍にかかりやすい致死性の疾患です。ウイルスがいる体液に接触することにより感染します。特に女性への伝播率が高く予防が重要となります。診断は血液検査で行います。

9.毛じらみ感染
毛じらみに感染することにより発症します。感染すると、陰毛部の痒みや細かいフケのような毛じらみの排泄する血糞が肌着につくこともあります。ルーペや顕微鏡で虫体や陰毛に産みつけられた卵を見ることができます。治療は剃毛やしらみ用のシャンプー、パウダーを使用します。

そのほか B型肝炎やC型肝炎も性交渉によって感染する可能性があります。

(8)不妊症
不妊症は正常な夫婦生活があって2年たっても妊娠しない場合を言います。妊娠が成立するには排卵があり、その時期に性交することにより精子が腟内に排出され、その一部が子宮頚管内を満たしている頸管粘液の中を上昇し子宮腔、卵管に達します。一方排卵により腹腔に出た卵子は卵管先端の卵管采で拾い上げられ卵管内で精子と出会い受精します。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮腔に運ばれ子宮内膜に着床し、胎児が発育していきます。
不妊症検査は基礎体温を毎日つけるところから始めます。これにより排卵があるか、排卵後の黄体機能などがわかります。このほか、ホルモン検査、子宮内膜検査、子宮卵管造影、フーナー試験などがあります。これらは女性に対する検査ですが、男性に対する検査は精液検査があります。精液検査は自宅で容器に精液を採取して当院に持ってきていただくだけです。この検査は早めに受けられることをお勧めします。精子の状態によっては自然な性交で妊娠することは極めて困難なことがあるからです。
不妊症検査で排卵がない、卵管の通過性がない、子宮筋腫、子宮内膜症など不妊の原因が特定できる場合もありますが、検査上は特に問題ないこともよくあります。このような場合を機能性不妊症と呼びますが、治療は、まず頸管粘液検査や超音波検査、尿検査などで排卵の時期を特定し、妊娠しやすい時期に性交できるようタイミング指導を行います。これでも妊娠に至らなければ精子を直接子宮内に注入する人工授精(AIH)をするのが一般的です。さらに、体外受精(IVF-ET)、ICSIなど生殖補助医療(ART)が必要になることがあります。当院では体外受精は行っておりませんので、それ以上の治療をご希望のかたは、ご相談の上、適切な施設を紹介させていただいております。

(9)更年期障害
卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の低下により生じる身体的・精神的症状を更年期障害といいます。のぼせ・肩こり・腰痛・頻尿・腟乾燥感・頭痛などの身体的症状のほか、睡眠障害・不安・抑うつなどの精神的症状を伴っていることもあります。女性ホルモンの低下によって症状が出るからといって、そのホルモンを補ってあげればすべての症状が軽快するか?---といえば答えはNo。更年期障害の治療はそれほど簡単なものではありません。更年期障害はホルモン分泌低下以外に、生活環境や個人的な性格構造などいろいろな要素が関係していると考えられています。ホルモン補充療法は低下した女性ホルモンを補う治療です。これはホットフラシュ(のぼせ)・萎縮性腟炎には非常に有効ですが、肩こり・腰痛・頭痛・めまい・性欲低下・尿失禁などでは有効ではないといわれております。ですから更年期障害の治療はその症状に応じて治療法を選択する必要があります。
つぎに症状とその治療法にどのようなものがあるかを表にしてみました。

症状 治療
ホットフラシュホルモン補充療法精神安定剤漢方薬
萎縮性腟炎腟ホルモン座薬ホルモン補充療法漢方薬
尿失禁内服薬手術 
睡眠障害ホルモン補充療法睡眠薬抗うつ薬
不安抗不安薬精神安定剤  
頭痛鎮痛剤偏頭痛薬  
肩こり・冷え症漢方薬  
美肌ホルモン補充療法アンチエイジング療法 
性欲低下ホルモン治療  
高脂血症食事療法運動療法高脂血症治療薬
骨粗鬆症骨吸収抑制剤ビタミンD3製剤 

このように症状と治療法はさまざまな組み合わせがあり、当院では個々の患者様の症状、ご希望をお聞きし一番よい治療法を提供いたします。

(10)月経前緊張症
月経前緊張症(月経前症候群)
月経前3-10日間続く精神症状あるいは身体的症状で月経になるとその症状が減退ないし消失する病態を月経前緊張症といいます。身体症状では腹痛、乳房緊満感、腰痛、頭痛・頭重感などで、精神症状ではいらいら、易怒性、眠気、抑うつ感、集中力低下がよく認められる症状です。原因は不明ですが、最近の研究では、卵巣性ホルモンの周期的な変化により中枢神経系の神経伝達物質の調節障害が月経前緊張症の精神的,行動的な症候の発現に関与しているのではないかということです。治療はビタミン剤や漢方薬、抗不安薬、抗うつ薬などで治療します。また最近は低用量ピルもよく使われます。

(11)ブライダルチェック
ご結婚を予定され、結婚生活、将来の妊娠・出産のため婦人科検診をご希望される方に最適です。
   検査内容(基本検査)
   子宮頚癌検査
   超音波検査
   性感染症検査 (カンジダ、トリコモナス、クラミジア、淋菌)
   貧血検査
   風疹検査
   血液型(ABO,Rh)
   肝機能検査、血糖
   腫瘍マーカー CA125
   
   オプション
   梅毒検査(ガラス板、TPHA)
   HIV検査
   B型肝炎ウイルス検査
   C型肝炎ウイルス検査
   トキソプラズマ抗体検査
   
   料金
   基本検査 19800円(消費税込み)
   オプション + 5250円(消費税込み)
   
子宮頚癌の発生にはHPVと呼ばれるウイルスが大きくかかわっていることがわかってきました。このウイルスは性交渉により子宮頸部に感染し、ほとんどの場合は自然に排除されますが、ウイルスの型や感染者免疫の状態などによっては持続感染し、やがて前癌病変から癌に進行するものがあると言われています。最近、若年者の子宮頚癌は増加傾向にあり、この機会に検査をお勧めします。
超音波検査は子宮筋腫、卵巣嚢腫などを検査します。子宮内膜症の診断にも有用です。性感染症は必ずしも症状があるとは限りません。特にクラミジアは症状がほとんどなくても子宮周囲や卵管などに慢性の炎症を起こし不妊症の原因になることもあります。風疹は妊娠時に罹ると奇型が高率に発生するため抗体のない方、抗体価の低い方は妊娠を希望される前に予防接種を受けられることをお勧めします。
CA125は子宮内膜症、卵巣癌の腫瘍マーカーです。

(12)その他
プラセンタエキス(注射)
ヒト胎盤から抽出されたエキス剤です。当院で使用している薬剤はラエンネックです。本来は肝機能障害治療薬で数十年の歴史があり新薬ではありません。この薬剤は婦人科領域では更年期障害、月経不順などに効果があり、また最近、美白、保湿、抗酸化作用などの効果を期待して美容クリニックなどでもよく使用されています。
ご希望のかたはお申し出ください。

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